『企業理念』って聞いたことある人は多いと思います。
サラリーマンの人は、自分が勤めている会社の企業理念を知っているでしょうか?
無いところもあれば、
はっきり明文化されていないところもあるかもしれませんが、
多くの会社は、特に規模が大きい会社になるほど
企業理念を据えていると思われます。
企業理念というのは、
多くは代表者の想いや方向性のような意味合いのものですから、
あったほうがいいとは思います。
社員が多ければ多いほどその必要度合いは強くなるような気がしますね。
では、起業する時はどうでしょうか。
「起業する時に、理念は必要だろうか?」
と聞かれたことがあるんですが、
その時はこう答えました。
「無くても構わないけど、あったほうがいい。」
もし無かったとしても、普段の業務に特に大きな支障が生じるわけではありません。
だから、無くても別に構わないんですが、
あるんであればそれに越したことはありません。
理念の必要意義を感じるのは、大きく3つの場面です。
・苦しくなったとき
・判断に迷ったとき
・従業員教育のとき
僕はこの3つの場面で、理念があると動きやすくなると思っています。
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理念は今やっている事業に対する想いですから、
・その事業に対する想いが強いか弱いか
・そもそも想いがあるのか無いのか
によって、苦しくなったときマインドが大きく違ってきます。
商品やサービスがなかなか売れなかったり、
財務面で厳しい状況に置かれたり、
苦しくなったときに理念があると踏ん張りが効くんですね。
「今は苦しいけど、この想いをカタチにするために頑張ろう。」
と踏ん張ることができます。
もし理念が無い状況で苦しい局面になると、
「なんで苦しい思いをしてこんなことやってるんだろう...」
という思考になって
ただただつらい時間を過ごすようなことになってしまいかねません。
そうなると、事業の継続につながらなくなるわけですね。
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判断に迷ったときもそうです。
経営者の日々は判断の連続ですから、
「どちらを選ぶのがいいのか」
迷うこともあります。
その選択肢を見ているだけでは判断がつかないときに、
「この想いをカタチにできるのはどちらだろうか」
と、理念が判断基準を与えてくれることになります。
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もう一つ、
従業員にも今やっている事業の意義を理解してもらいやすくなります。
なんとなく「これをやって」
と言われると作業にしかなりませんが、
どんな想いでどういう意図があってその事業に取り組んでその中の業務として「これをやって」
ということが従業員に伝われば、
やりがいのある仕事につながる可能性は高いでしょう。
そして、理念をベースに複数の従業員に共有することができるので、
従業員が同じ方向を向きやすくなると思います。
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苦しい時・迷った時・従業員教育の時、
この3つの場面で理念は力を発揮することになります。
無論、本当に体から湧き出るような想いでなければいけません。
取って付けたような形式的なものや、
きれいなフレーズを並べただけの薄っぺらいものだと、
すぐに形骸化して意味の無い理念になってしまいます。
理念を据える時には、自分の心に正直になりましょう。
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