顧客ターゲットとは年齢や性別のことではない

マーケティングの考え方

ビジネスをやっていると
『顧客ターゲット』
という言葉をよく耳にすると思います。

改めて意味を説明するまでも無いですが、
・どういう人がお客様になり得るか
・どういう人に対して買ってもらいたいか
というような意味合いで捉えていることと思います。

おそらくこれは皆さんほぼ同じでしょうし、僕もそのように捉えています。

そして、これは自営業であろうとサラリーマンであろうと関係なく、
ほぼすべての事業において『自分の顧客ターゲット』が当然存在するわけですね。

では、
「自社の、自分の商品の、顧客ターゲットは?」
と聞かれると、どのように答えるでしょうか。

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「顧客ターゲットは?」と聞くと、
「20~30代の女性を中心に…」
みたいな答えが返ってくるケースが多いように感じています。

なんとなく感覚的にも、こんな感じの答えになるようなイメージありませんでしょうか。

しかし僕は、この回答は間違っていると思っています。

年齢や性別はあくまで顧客ターゲットに多いと思われる属性であって、
真の顧客ターゲットの像ではないのです。

「顧客ターゲットにはどういう属性の人が多いと思われますか?」
という質問であれば、この回答でいいと思いますけどね。

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では、顧客ターゲットの正しい考え方はどういう形になるでしょう。

「何に困っていて、どんなニーズがある人が、
どういう理由であなたの商品やサービスを買うのか」

これが顧客ターゲットを聞かれた時の回答になります。

・「何に困っていて」は、現状で解決できていない課題があるということ。
・「どんなニーズがある」は、「こんなふうにできたらいいのに」という欲求のこと。
・「どういう理由で」は、あなたの商品やサービスが上記の課題を解決し欲求を満たす要素を備えていること。

ということになります。

主に商品開発の段階で考える内容になると思うのですが、
これらのポイントをしっかり押さえて顧客ターゲットがはっきりしていれば、
おそらく販売なり営業活動なりがとても楽になるはずです。

だからこそ、もしも取り扱う商品やサービスを考えている段階であったとすれば、
世間で困っていることや周りの人が「こんなのがあったらいいのに」と思っていることは
商品開発の大きなヒントになるわけですね。

 *

今後、顧客ターゲットという言葉を目にしたり耳にしたら、
「こんなことに困っていて、こういうふうにしたいと思っている人に対して、
この商品ならこういう点で解決することができるってことだな」
と考えるようにしてみましょう。

その後、
「こんなことに困っている人」は「20~30代の女性に多そうだな」
というのが『顧客ターゲットの属性』となるわけです。

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