健全な危機感は成長と存続のタネになる

起業の心得

独立し自分で事業を始めると、
事業を継続するために
会社を存続させるために
日々奮闘することになります。

会社を存続させるためには利益を生み続ける必要がありますし、
事業を継続するためには顧客を創り続ける必要があります。

そのためにもっと売れる方法を考えたり、
新しい商品を考えたりするわけですね。

このような試行錯誤を繰り広げる動機は様々ありますが、
その中のひとつに「危機感」があります。

「もし今の売り方が通用しなくなったらどうしよう」
「もし今の商品が陳腐化してしまったらどうしよう」
という危機感があるからこそ、
売れる方法や売れる商品を考えることにつながるわけです。

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起業したての頃は、
必然的に危機感を伴っているケースが多いと思います。

「もう後には引けない」というメンタル的な場合もあれば
切実に生活がかかっている場合もあるでしょうし、
「誰かがやってくれるものではない、自分がやるしかない」
という気概に満ち溢れているのも危機感のひとつになるでしょう。

こういった危機感が原動力になって邁進していく人も
少なからずいるでしょうね。

しかし、危機感はけっこうモロいものです。

ちょっと上手くいくことがあったり
時間が経ってある程度安定した日々が続いたりすると、
簡単に薄れてしまうものです。

無意識のうちに
「まあ、当分は大丈夫だろう」とか
「まあ、そんなに慌てなくてもいいだろう」とか
いうふうに思い始めて
あまりハードなことに手を付けなくなっていきます。

人間は弱いもので自分にやさしいものだ、と
振り返るとこういう時に感じますね。

油断して危機感が薄れると、
事業が傾いてしまうのはとても早いです。

傾いてから「これはマズイ」と改めて危機感を持ったとしても、
そこから動き始めるのでは遅いことが多いです。

つまり、常に危機感を持ち続けておくことが必要なわけです。

とは言っても、
「常に悲観的になる」ということとは違います。

「ああ、どうしよう… ああ、どうしよう…」と
いつもビクビクしながら日々を過ごすことは健全とは言えません。

「今のうちに次の一手を考えておく」という
健全な危機感を持ち続けることが必要なのです。

常に健全な危機感を持ち続けていることによって、
下降線に入ったときの対応を
事前に正しく準備しておくことができます。

それがもっと売れる方法や新商品を考えることであり、
顧客と利益を生み続けることにつながり、
事業の継続と会社の存続につながっていくことになります。

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