自分のビジネスは『三方良し』を満たしているか

起業の心得

「安く仕入れて、高く売る」

これは言うまでもなくビジネスの基本であり、
特に物販事業においては基本的原則であることに間違いありません。

最近はインターネットの発達によって、
誰もがビジネス・商売を始めやすい環境が整ってきたこともあり、
実際にインターネットを活用してビジネスを始めたという話はよく聞きますね。

その中でも、ネット上での物販がいろんな人に多く始められているようです。

おそらくネット上のプラットフォームがたくさんできてきたことや、
そもそも物販事業はビジネスとしてシンプルだから取り組みやすい
といったこともあるんじゃないかと推測しています。

物販事業は、
基本となる「安く仕入れて高く売る」を徹底して、
多くの在庫を持たないやり方に注意していれば
大きな致命傷となるような失敗は考えにくいでしょうからね。

ただ、このような視点だけでは
ビジネスとして長く続けることは難しいと思います。

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ビジネスとして物販事業を長く続けるためには、
「商品を販売することで、どこに自分の社会的意義があるのか?」
という問いに対する回答を持っておく必要があります。

その意義は様々ですが、例えば
・どこよりも安い価格で提供できる
・消費者が自分で手に入れることが難しいモノを提供できる
・消費者の手間を省くことができる
といったことが一般的に考えやすいものになるでしょう。

この社会的意義は他社との差別化要因にもなり得ますので、
もちろん独自の特徴を打ち出したものであれば
それでいいと思います。

しかし、自分の社会的意義を持っていない状態で始めると、
ただ自分が稼ぐだけの独りよがりな商売になってしまいがちで、
消費者から支持されることは難しくなるでしょう。

一時のマスクやニンテンドースイッチのような
買い占め・高値転売という事態が起こってしまいます。

こういう事態は、
一時的な利益に目がくらんで消費者を置いてきぼりにした
“ビジネス”とはとても呼べない“社会問題”ですね。

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近江商品の経営哲学として、昔から言われていることがあります。

「三方良し」

三方とは、売り手・買い手・世間のことです。

「安く仕入れて高く売る」は『売り手良し』、
「ほしいものを手ごろな価格で買える」は『買い手良し』、
「その商売に社会的意義がある」が『世間良し』、
ということになります。

たとえ時代が変わっても、
土俵がネット上になったとしても、
良い商売とビジネスの継続には『三方良し』が不可欠だと思います。

あなたのビジネスは、『三方良し』を満たしているでしょうか?

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