「勝手に売れる」という錯覚に陥らないように

起業の心得

自分の商品やサービスを販売するというのは、
ほんとに難しく大変なことだと常々思います。

とても良い商品やサービスを作り上げたとしても、
それをどうやって売るのかはまた別の活動になります。

どうやって知ってもらうか、
どんな媒体を使うのか、
どんな人に買ってもらうのか、
ひいては
どんな人に必要とされて買ってもらえるのか、
なんてことをいろいろと考えていきます。

そして考えたことを実行してみる。

うまくいけばそれでいいのですが、
思ったようにうまくいかないこともしばしばあることでしょう。

うまくいかなったら
なぜうまくいかなかったのかを振り返り、
改めてどうすればいいのかを考え実行してみる。

こんなことを繰り返していくうちに
少しずつ売れるようになっていって、
さらに、より売れるようにするために
考え実行することを続けていく。

この試行錯誤の積み重ねが
安定して売れる状態を作り上げていくものです。

「売るために、どう考えてどんな手を打つか」

この試行錯誤の繰り返しと積み重ねが、
売れ続ける商品と事業の存続を支える根幹になります。

*

まだ商品が売れていない状態の時は、
自然と試行錯誤をし続けることになると思います。

成功例がほとんど無いわけですからね。

しかし、調子よく売れる状態になってくると、
自分の感覚に変化が起こるかもしれません。

「もう何もしなくても、勝手に売れるんじゃないか」

こんな錯覚に陥ってしまいがちなのです。

でもそれは「錯覚」であることを強く認識しておきましょう。

営業活動や販売手法に
一時的な成功例が見つかっただけですから。

調子よく売れているのは、それまでの
「売るために、どう考えてどんな手を打つか」
の試行錯誤を積み重ねてきたことによって、
今現時点で使える一時的な成功例にたどり着いたに過ぎないのです。

試行錯誤を止めてしまうと
それ以降は売れなくなる下降線をたどるだけになります。

今売れているのは、過去の試行錯誤によって
今現時点の環境に合った成功例にたどり着いた結果であって、
環境は刻一刻と変化していきます。

明日には今日と違う環境になっているかもしれない。

試行錯誤を止めることは、
現時点の環境に合った成功例のままで
今後変化していく環境に向かっていくことになるわけで、
それらが合致し続けることが無いのは明白ですよね。

試行錯誤の繰り返しと積み重ねが
売れ続ける商品と事業の存続を支えるのであって、
「何もしなくても勝手に売れる」というのは
錯覚でしかないのです。

ただ単に今の一瞬に使える成功例が見つかっただけで
明日には陳腐化してしまうかもしれないものでしかないのです。

ちょっと売れるようになると陥ってしまいがちな錯覚なので、
調子がいい時ほど自戒の念をもって振り返ってみるといいと思います。

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