社長という専門職

起業の心得

社長という仕事は、専門職なのかもしれません。

僕自身、社長を実際にやってみて感じたことで
「どういうところが専門職なのか」は
うまく言葉で表現することができないのですが、
サラリーマンの時には気づかなかったしわからなかった
何か特別な仕事だなーと感じています。

強いて表現するならば、
「給料をもらう側と払う側の違い」
ということになるのかもしれませんし、
「責任感の違い」
ということなのかもしれません。

まあとにかく説明するのは難しいのですが、
実際にやってみるとわかってもらえるんじゃないかと思います。

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逆に言うと、
実際にやってみないとわからない専門職ということなんですね。

だから、専門職とはいえ、
事前に勉強をして準備をするのにも限界があるような気がしています。

法律の専門職である弁護士は弁護士になるために勉強が必要ですし、
医療の専門職である医師は医師になるために勉強が必要ですよね。

でも、社長はそうじゃない。

社長になるための資格や試験はありませんからね。

もちろん、
先人の経験や情報を得ておくことはやっておいたほうがいいと思いますが、
社長になるために勉強が必須だということではありません。

それに、事前に勉強したことが必ずしも正解であるとは限らないのです。

言うならば、
知識や経験を習得したら資格を得られる専門職ではなく、
資格を得てから知識や経験を習得していく専門職

ということになります。

つまり、
社長になるために勉強するのもいいですが、
社長になってから勉強することが必要

だということですね。

よく言われる
「社長になるのは簡単だけど、継続するのが難しいんだよ」
という言葉が、これを表しているでしょうか。

 *

もし、社長という専門職を目指すならば、
できるだけ早く社長になったほうがいいと思います。

事前に勉強することももちろん大事ではありますが、
社長になってから勉強することがもっと大事なことです。

社長になってからの勉強のほうが、
自分の血肉になりやすいのは間違いないと思います。

そこには経験を伴った知識が付くことになる、
いわゆる「見識」となって自分の中に宿ることになるからです。

そして、社長の経験が長ければ長いほど知識・見識は多く蓄積されていき、
その後の社長の大きな仕事である
「正解がない決断をする」
際に大きな力になるはずです。

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