「まずは紹介から…」への100%依存はやめておこう

起業の心得

独立開業する時・起業する時には、
商品やサービスはもちろんのこと事業のスタイルも様々で、
いろんなやり方・いろんな始め方があると思います。

自分の発想では出てこないようなスタイルややり方を聞くと、
「なるほど、そういう考え方があるのかー」
と感心させられることも、しばしば。

商材によって合うやり方はそれぞれ違うだろうし、
社長にもそれぞれタイプがあるので、
万人に合うやり方ってのはなかなか見当たらないかもしれません。

けど、僕がスタート時点で
「これはやめておいたほうがいい」
と思うことがあります。

「まずは、紹介からスタートする」
ということ。

営業や集客のしかたの話です。

決して
「紹介の仕事を取るな」
ということではなく、
「紹介に完全に依存する営業体制はやめたほうがいい」
ということです。

*

起業したスタート時点で
「商品・サービスをどうやって売るか」
「営業をどうするか」
ということは、最も意識を傾けることのひとつだと思います。

営業が得意な人はさほどでもないでしょうが、
営業が苦手な人や生産部門が得意な人にとっては、
けっこう頭を悩ませる部分ではないでしょうか。

事業において必須の要素ですしね。

おそらく後者に該当する人にありがちなんだと思うのですが、
「まずは紹介からスタートしていく」
というやり方を耳にすることがよくあります。

そしてこの場合、意味合いとしては
「営業を “ 紹介 ” に完全に依存する」
というケースがほとんどです。

*

事業というのは、継続していくことに意義があります。

事業を継続していく上で重要なポイントは、
広く世間から受注が取れるかどうかということ。

つまり、
「自分を知らない人にも買ってもらえるかどうか」
これが、事業継続の大きなポイントになります。

そこで、営業をどうするかについては、
ある程度でもいいから、
スタート段階で想定をしておいたほうがいいんです。

もし、スタート段階で紹介から仕事をもらえたとして、
しばらくはカタチになったように見えたとしても、
人脈にはどうしても限りがあります。

だから、事業継続につながるほどの集客ができない可能性が高いです。

「紹介の紹介をたどって…」という方法もありますが、
自然に紹介してもらえるのはいいとしても、
こちらから紹介をお願いするようなことになると
人間関係がギクシャクしてしまうこともあります。

また、紹介に100%依存した状態でスタートして、
後に営業の仕組みづくりができたという人を
ほとんど見たことがありません。
もともと本人が得意でない分野であるケースが多いですからね。

*

なので、独立起業をする時には、スタート段階で
「どういう営業活動をして、どういう相手に買ってもらうか」
は仮説でもいいから考えておいたほうがいい
と思います。

もしそれがうまくいかなかったときは、改善していけばいいので。

これが、長く事業を継続していく一歩になるはずです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました