軌道に乗ったと思える瞬間は来ない

起業の心得

僕は独立・起業してからだいたい15年くらいになります。

起業したての頃は希望と期待を持ってワクワクしながら、
とにかくお客様に喜んでいただくためにあれこれ考えて手を打ち、
がむしゃらにサービス作りと営業活動に取り組んでいたことを思い出します。

それから今まで、大きな転換点があったかというとそうでもなく、
気が付けば今に至っているという感覚のほうが強いですね。

自分ではそんな感じなのですが、
起業してから何年か経つと周りの人達からは
「軌道に乗ったね」とか「成功したんだね」とか
言われることがありました。

たぶんある程度年数を経過した人は誰でも、
数年経つと周りから同じようなことを言われてるんじゃないかと思います。

まあ、こんなふうに言ってくる人は
自分で事業をやっていない人達ですけどね。

でも先述したように、
未だに自分では
「あ、軌道に乗ったな」とか「あ、成功したな」とか
いうふうに思ったことはありません。

なので、「どの辺で軌道に乗ったと感じたか?」
なんていうことを聞かれたとしても答えることができないんです。

どちらかと言うとそのようなホッとするような瞬間は無くて、
常に「明日お客様がいなくなったらどうしよう」とか
「果たして明日も問い合わせが来るだろうか」とか、
そんな不安と日々戦い続けてきたという感じのほうが強いですね。

だからこそ毎日毎日
「どうすればお客様が喜んでくれるだろうか」ということを考え続けて
可能性があることを一つずつ手を打っていくことになるわけです。

ホームページにしても「どうすればもっとわかりやすくなるだろうか」であり、
メールや電話対応にしても「どうすれば安心して理解してもらえるだろうか」であり、
郵便物にしても「どんな資料を送ればいいか、どんな封筒に入れたらいいか」であり、
中核的なことから細かいことまで一つ一つ改善を重ねることで
少しずつお客様にも喜んでいただき安心していただいてきたんじゃないかと思っています。

だから「軌道に乗った」「成功した」という瞬間は、未だ来ていません。

おそらくそんな瞬間はこれらも来ないんじゃないかと思います。

仮に明確な分岐点があったとして、
売上が激増したとか利益が激増したとかいう数字で見える瞬間があったとしても、
自分で「軌道に乗った」「成功した」と思ったときに
事業は終わりを迎えてしまうと思います。

順調にいってる時もうまくいかない時も、
常に改善を重ねて今日よりも明日の進歩を追い求め続けることが
経営するということなんでしょうね。

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