新規事業開発で大事なのはマインドコントロールかもしれない

起業の心得

会社を安定・成長させていくためには、
取り組むべきことがいろいろあります。

営業力を上げることもそうですし
生産力を上げることもそうです。

取扱い商品を増やすこともその一つになりますし、
もう少し大きな目線で見ると
事業の柱をいくつか持っておくこと
も大きな要素になります。

一つの事業を研ぎ澄まして極めて頂点を目指す
というのもやり方のひとつではあると思いますが、
一方で複数の事業の柱を持っておくことが
リスクヘッジになり、
会社全体として安定感が出てくることも
間違いのないことだと思います。

ほとんどの事業には盛衰のサイクルがありますので、
衰えてきたときに別の事業が盛り上がっていれば
会社全体としての浮き沈みが少なくなる
というようなことです。

一つの事業の盛衰をプロダクトライフサイクルとか、
複数事業を持っておくことを
プロダクトライフサイクルミックス
とか言われることもありますね。

また、プロダクトライフサイクルのような
緩やかな時間軸の話だけではなく、
突発的な社会現象や外的要因によって
突然メイン事業がガタ落ちしてしまうことも
無くはないわけで、
そうすると複数の事業を持っていることが
安心感にもつながることになります。

この考え方をもとにすると、
今の事業が好調なうちに新規事業を育てておく
ことが重要になるわけです。

*

僕もこの考え方には同感ですし、
今の事業が好調なうちに新規事業を育てよう
というのは理解はしています。

ただ、実際にはなかなか思うようにはいかないものだな
と実感しているところです。

「新規事業を育てよう」とは言っても、
新しい事業がそんなにポンポンと出てくるものでも無いし
アイデアがあったとしてもそれをカタチにするのが
これまた難しいものなんですよね。

そして、そこには大きなエネルギーが必要になります。

一方で今ある既存の事業が好調な状態なら
その事業の対応や改善の方に
ついつい注力してしまったりします。

なんせ今現在の数字をあげている事業ですからね。

そして、そんな状況で新規事業を考えるのは
イマイチ危機感が薄くなってしまいがちなものです。

危機感が薄い中で新規事業を考えるというのは、
なかなか難しいものなんですよね。

かと言って、
今の事業が下降線をたどってきてから
「新規事業を考えなくては!」と着手しても、
危機感は十分持って取り組むのですが、
今度は「早くしなくちゃ」と焦ってしまって
冷静な判断ができなかったりしてしまいます。

つまり、どんな状況であったとしても
新規事業を考えて作り上げるのは
難しいことなんだということです。

なぜ難しいのかと前述を踏まえて見ると、
事業アイデアももちろんそうですが
心理的な影響も多分にあるように思います。

危機感が薄かったり
焦って冷静な判断ができなかったり、
新規事業開発で大事なのは
もしかするとマインドコントロール
なのかもしれませんね。

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