「~だったら、…」
「~してれば、…」
いわゆる、「タラレバ」です。
過去起こったことについて、
「あのとき~だったら、こうなってただろうに」
とか
「あのときに~してれば、今頃こういうふうになってたのに」
とか、
タラレバを言いたくなることは誰でも少なからずあるんじゃないでしょうか。
自身を思い返してみても一つ二つ思い当たることはありませんか?
タラレバを言いたくなってしまうのは、
もしかすると人情なのかもしれませんね。
このタラレバについてですが、
どうでもいいことの話題作りや日常のたわいもない話の中であれば
少しはあってもいいとは思います。
しかし、起業をする、ビジネスをする、社長をやる上では、
これは封印したほうがいいですね。
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自分で事業をやっていく上で、
振り返りと反省は常に必要ですが
タラレバは必要ありません。
この二つの違いは何だかわかりますか?
振り返り・反省は、過去の事実をなぞっていくことによって、
その時々の判断や行動と結果との因果関係を確認する作業だと言えます。
それを過去のデータとして蓄積することによって、
次回同じようシチュエーションに置かれた時や似たような状況に遭遇した時に
より良い判断や行動をとれるようにするのが振り返りの意義です。
一方のタラレバは、過去のある時点に仮の設定を置くことによって、
今ある現状を踏まえた上でのベストパフォーマンスに近づけて
より良い結果を仮想することだと言えます。
これは架空の話にすぎず、あり得ない話で夢見がちになってしまうケースが多いと思うんですね。
仮説を立てていろんなパターンを模索することは良いことなんですが、
架空の話を良い方へ良い方へ向かわせるだけになると
夢物語になってしまうということです。
息抜き程度にネタ的な話で終わるのであればまだいいですが、
事あるごとにタラレバを言うようなことは辞めたほうがいいと思います。
*
ビジネスにおける振り返りは主に事実確認であって、
あくまで現状から未来へ向かって行動する上での判断材料になるものであるべきです。
すでに変えることができない過去について、
架空の夢物語を作ることはあまり意味を成しません。
とはいえ人情なのですから、いろいろ考えを巡らせる中で
ふと、タラレバをイメージしてしまうこともあるかもしれませんね。
でもそれは、そっと自分の胸の中にしまっておきましょう。
少なくとも、言葉に出して人にベラベラ話すようなことはしないほうがいいと思います。
ついついタラレバを言ってしまう人や、
話をするたびにタラレバを言っている人は、
起業には向いていないかもしれませんね。
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